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都会に疲れること、このうえなく

田舎暮らしって良いと思います。
緑があって空気がおいしくて、
山や川があり喧騒から離れて生活できたら、
そんな夢をみます。

何ものからも急かされることのない、
のびのびとした自由時間を手にいれることができれば。

そう、何て都合の良い理想でしょう。
それは紛れも無い幻想で、
どこにいても苦労はあり、不安はあり、危険も同じように存在します。
自由で平穏な時間なんて、贅沢で我儘な自分勝手な現実逃避です。
それが、本当に手に入れられたらまさに夢の生活でしょう。

でも、私は
この都会の便利さから逃れることはできませんし、
ここを離れては生活の糧を得てゆくこともできません。

いいえ、
困難を克服すればできるのかもしれませんが、
その勇気がないのです。

だから、私は
都会は嫌いだ、ここから逃げたい、どこかへ行きたいと、
鬱々とアンチテーゼな自分を抱え込んで生きていくのです。
逃げ出す力のない自分をのろいながら、
きっとこの東京という街で死んでゆくのでしょう。

そうして、また私は原稿用紙の隅に落書きをします。

 歸去來兮     帰りなん、いざ
 田園將蕪胡不歸  田園、將に蕪れなんとす、なんぞ歸らざる
 既自以心爲形役  既に自ら心を以て形の役と爲す
 奚惆悵而獨悲   なんぞ惆悵して獨り悲しむ
 悟已往之不諫   已往の諫めざるを悟り
 知來者之可追   來者の追ふ可きを知る
 實迷途其未遠   實に途に迷ふこと、其れ未だ遠からずして
 覺今是而昨非   覺るに今は是にして、昨は非なるを
 舟遙遙以輕    舟は遙遙として以て輕し
 風飄飄而吹衣   風は飄飄として衣を吹く
 問征夫以前路   征夫に問ふに前路を以ってし
 恨晨光之熹微   晨光の熹微なるを恨む

私は陶淵明のように「さあ、帰ろう」と気骨を込めて言葉にはできません。
だから、そっとあきらめ顔に呟いてみます。

帰りましょうか、あの場所へ。


そのあとで私は、
その言葉の陰にある、
もっとも真実に近いだろう一つの感情を見つけるのです。

もう面倒くさい、何もかも。


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テーマ : ひとりごと。
ジャンル : 日記

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